2007年5月13日(日)
スタジオ・アルスノーヴァ(阿佐ヶ谷)
みずたまりは、くも(雲)と付き合っていました。
けれど、ねずみに恋をしてしまいました。
ねずみは、ゆうれいと付き合っていました。
けれど、みずたまりに恋をしてしまいました。
みずたまりもねずみも、それぞれに精神を病んでいましたが、
それこそは、二人が結ばれるためにいちばんひつような、崇高なきまりごとなのでした。
髪を掻き毟りながら、わめきちらしながら、
もはやメルヘンですらない歪んだ世界へと、
自転車にのって。
びゅんびゅんペダルを漕いでゆく二人の口癖は
あいしてる。
あたまのなかでなら、どこまでだって逃げられる。
期間限定。狂っている間だけの、愛の逃避行。
出演: 廣瀬友美 佐藤みゆき 川連太陽 加藤律
舞台監督:堀江慶次郎 / 照明:上田剛(小指値)/音響:遠藤博明/小道具:辻本直樹 / 美術協力:佐々木愛 / 宣伝美術:大山奨悟
なくなってしまう劇場に捧げる1日だけの、鎮魂歌のようなものがたり。芸術とは病気なのではないか、という思いが強く反映された作品で、物語に依存せず、「あいにあふれたことばしか、話さない」ことを主題とした、アウトサイダー・アートのような舞台を展開。
できそこないの詩人が、水仙となってその身を水たまりに捧げました。